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タイトル: 自己修復性高分子材料の設計
著者: 山口, 政之
前田, 梨花
発行日: 2011-01-10
出版者: エヌ・ティー・エス
誌名: 未来材料
巻: 11
号: 1
開始ページ: 18
終了ページ: 23
抄録: 人工構造物でありながら知性を備えたような特性を示すインテリジェント・マテリアルの創製が近年盛んに試みられている。自己修復性高分子もそのひとつであり、一旦、切断した箇所を自然に治癒する材料がいくつか提案されている。ここではそのような材料のひとつである「ゾル-ゲル転移の臨界点をわずかに超えた緩いゲル」が示す自己修復挙動について説明する。臨界点をわずかに超えたゲルにはゴム弾性に寄与するネットワーク鎖に加え、片末端自由な部分鎖であるダングリング鎖が数多く存在する。このダングリング鎖のからみ合い相互作用により液体のような自己治癒性を示す。一方、永久網目構造が存在するために流動することはない。すなわち、このような材料は、微視的には液体のような性質を示しつつも巨視的には固体として振舞い、自己修復材料としての応用が可能になる。
Rights: Copyright (C) 2011 Authors. 山口政之, 前田梨花, 未来材料, 11(1), 2011, pp.18-23.
URI: http://hdl.handle.net/10119/12848
資料タイプ: author
出現コレクション:c10-1. 雑誌掲載論文 (Journal Articles)

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