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http://hdl.handle.net/10119/15779
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タイトル: | 白山ろくボタン鍋プロジェクト構想 =発案から10 年= |
著者: | 西村, 俊 |
発行日: | 2019-03-25 |
出版者: | 自然文化誌研究会 |
誌名: | 民族植物学ノオト |
巻: | 12 |
開始ページ: | 2 |
終了ページ: | 11 |
抄録: | 2008(平成20)年春、大学院博士後期課程への進学を機に東京から石川に移り住み、早いもので10年半を迎えている。幸いにも様々な繋がりを介して、東京でのフィールドであった多摩川/秋川源流域(小菅村/五日市や檜原村)での活動・経験を活かしながら、手取川源流域(白山ろく旧5村)や富山県(富山市根上や南砺市瀬戸)へとフィールド・見聞を広げる機会に恵まれている[1-4]。 本稿で取り上げる「白山ろくぼたん鍋プロジェクト構想」は、本学の内閣府連携講座「地域再生システム論」(後期・集中)の中山間地域振興グループ(平成20年度および平成21年度)の中で提案されたプロジェクト構想である(平成20年11月22日の最終講義にて地域振興施策として初提案)。その後、更に関係者が集まって施策をブラシュアップし、平成21 年農林水産省「農山漁村(ふるさと)地域力発掘支援モデル事業」に応募した結果、日本全国65地域の応募の中から選抜された6地区の1件として採択・予算化された[5]。同事業により「白山ろくぼたん鍋プロジェクト協議会」(平成21年3月17日設立)を発足させ、プロジェクト構想を実践・検討の舞台へと進めるに至った[2]。 同プロジェクトのコンセプトは、“マイナスをプラスに転じた農山村再生”[6] であり、鳥獣害である猪などの“弱み”を含め「様々な地域の素材」を“強み”と捉え、ボタン鍋の素材として集めることで、それを囲むような賑いを形成することである[7]。同協議会の設立には、白山ろくで活動を行っている10団体(白山ふもと会、上吉野農場、ファーム三ツ屋野、河原山町会、北陸先端科学技術大学院大学、白山商工会、いしかわ自然学校、尾口ほたるの会、河内ヘイケカブラ、白山市)が集い、県職員や他の地域団体との連携活動へと展開できるように地域外からの協力者・アドバイザーも参加した(図1)[8]。 県内の先駆的な地域活性化事例として、能登地域の「春蘭の里」(能登町)および神子原地区(羽咋市)を現地視察し、「その土地にある“今ある資源”の再評価と活用」と「“体験”を軸とした来訪者が留まり楽しむ仕掛け」が地域活性化のカギとなることを再認識し、実践に向けた連携体制を進めることにした(図2)。しかし、いわゆる「事業仕分け」により、発足1年余で同協議会としての活動は解散となった。 ここでは、その後の白山ろく地域における地域活性化策の進捗動向について、同構想の発起人メンバーの活動を中心に、発案から10 年となる現在の動向を紹介したい。 |
Rights: | 西村 俊, 民族植物学ノオト, 12, 2019, pp.2-11. |
URI: | http://hdl.handle.net/10119/15779 |
資料タイプ: | publisher |
出現コレクション: | c10-1. 雑誌掲載論文 (Journal Articles)
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