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タイトル: 軌道アトラクタを用いたパターンベース推論
著者: 山根, 健
蓮尾, 高志
末光, 厚夫
森田, 昌彦
キーワード: 分散表現
非単調ニューラルネット
選択的不感化
神経力学系
常識推論
発行日: 2007-03-01
出版者: 電子情報通信学会
誌名: 電子情報通信学会論文誌 D
巻: J90-D
号: 3
開始ページ: 933
終了ページ: 944
抄録: シンボルグラウンディング問題やフレーム問題に起因する古典的人工知能の限界を超えるには,もともとパターンで表現される外界の情報をパターンのまま処理するパターンベースの推論が有効だと考えられるが,シンボルやそれに類するものを全く用いる必要のない推論エンジンはこれまでなかった.本論文では,非単調神経回路網が構成する大自由度力学系のダイナミックスを利用して,完全なパターンベースの推論を行うモデルを提案する.このモデルでは,情報はすべてパターンとして分散的に表現され,適切な推論結果を表すパターンへの状態遷移が生じるよう,力学系のある部分空間に軌道アトラクタを形成することが知識の学習に相当する.簡単な推論システムを構築したところ,全く未知の問いに対しても類推によって適切に答え,非単調推論も自然な形で実現できるなど,従来の推論方式にはない特徴が示された.まだ研究の初歩的段階ではあるが,本モデルは推論方式や性質が脳に似ており,大きな可能性をもつと考えられる.
Rights: Copyright (C)2007 IEICE. 山根健,蓮尾高志,末光厚夫,森田昌彦, 電子情報通信学会論文誌 D, J90-D(3), 2007, 933-944. http://www.ieice.org/jpn/trans_online/
URI: http://hdl.handle.net/10119/7835
資料タイプ: publisher
出現コレクション:b10-1. 雑誌掲載論文 (Journal Articles)

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