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Please use this identifier to cite or link to this item: http://hdl.handle.net/10119/9938

Title: 社会的知能発生学における構成論的シミュレーションの役割とSIGVerseの開発
Authors: 橋本, 敬
稲邑, 哲也
柴田, 智広
瀬名, 秀明
Keywords: Sociointelligenesis
Constructive Approach
SIGVerse
Simulator
Issue Date: 2010-05-15
Publisher: 日本ロボット学会
Magazine name: ロボット学会誌
Volume: 28
Number: 4
Start page: 407
End page: 412
Abstract: 社会的生物であるヒトが持つ社会的知能とはどのようなものか,それはいかにしてできたかという問いは,人間や生命の謎に挑む新しい総合科学である「ロボティック・サイエンス」の中でも最重要な問いの一つである.すでに,この問いを追求する科学として社会的知能発生学(sociointelligenesis)の研究が進められている.社会的知能発生学の目標は,社会的知能を理解したい,社会的知能をそれ自体だけではなくその発生から理解し,究極的には社会的知能発生学の理論を作るということである.また,社会的知能を持った人工物のデザインと実装は,目標の一つでもあり,理解へ至る手段としても用いられる.すなわち,社会的知能発生学では,構成を通した理解である構成論的アプローチが重要な位置を占める.この構成論的な社会的知能理解を推し進めるため,近年,SIGVerseという新たなシミュレーション・プラットフォームを開発する動きがある.本稿では,このSIGVerse を科学の方法に位置づけるための議論を行う.以下では,社会的知能発生学を,ひいては,ロボティック・サイエンスを「科学」として確立するため,科学の考え方について知識進化プロセスの視点からまとめる.その上で,リアリスティック・シミュレーションと構成論的シミュレーションという2 タイプのシミュレーションを対比させることを通して,構成論的アプローチを科学的知識進化の中に位置づける.続いて,社会的知能発生シミュレータSIGVerse を紹介し,SIGVerse が社会的知能発生学という「科学」の進展にどのような役割を担うのかを論ずる.
Rights: Copyright (C) 2010 日本ロボット学会. 橋本敬, 稲邑哲也, 柴田智広, 瀬名秀明, ロボット学会誌, 28(4), 2010, 407-412.
URI: http://hdl.handle.net/10119/9938
Material Type: publisher
Appears in Collections:a10-1. 雑誌掲載論文 (Journal Articles)

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