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http://hdl.handle.net/10119/11937
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タイトル: | 弦楽器F0 推定のための精密周波数測定方法 |
著者: | 西江, 純教 赤木, 正人 |
キーワード: | F0推定 ノイズ耐性 時間・周波数分解能 周波数-位相変換 PRIMO |
発行日: | 2014-04-01 |
出版者: | 電子情報通信学会 |
誌名: | 電子情報通信学会論文誌 A |
巻: | J97-A |
号: | 4 |
開始ページ: | 332 |
終了ページ: | 342 |
抄録: | 本論文では,弦楽器のビブラート解析を意図した弦楽器F0推定を目的とする,高時間分解能な精密周波数測定方法を提案し,基本周波数の測定結果からビブラート挙動を考察する.バイオリン奏法のビブラートの形態は演奏家の個性として重要である.演奏には奏者の心理的な音程認識も反映される.伊福部によるとバイオリンでのビブラート平均回数は7回/秒,深さは四分音(50 cent)程度が平均的とされる.しかしながら,ビブラートの謎の解明には非常に高い周波数・時間分解能を有する計測手段が必要である.ビブラートの変化を最低6点のデータで表現すると仮定すると,1秒間に42点の計測値が必要である.周波数分解能として5 centを最低単位とすると,0.29%の周波数変化をノイズ等に邪魔されずに捕らえなければならない.この条件を満たすにはΔfΔt ≥ 1/2の制約が必至のフーリエ変換を使用する解析法では分解能の制約の下限を超え,スペクトル補間やフレームシフトを使用しないかぎり実現は不可能である.本論文ではこの要求を満たすためフーリエ変換を用いない周波数-位相変換という概念を用いた精密周波数測定手法を提案する.本論文では提案する手法の原理を詳細に説明し,フーリエ変換を前提とする従来手法との測定原理の根本的な違いを述べる.更に計測として基本である測定精度(不確かさ),ノイズ耐性を検証する.弦楽器(バイオリン)のF0測定実験を行い,ビブラートの開始終了タイミング,微細な周波数変動の挙動を示す.検出されたビブラート挙動に弦楽器特有の興味深い特性が捕らえられていることを示す. |
Rights: | Copyright (C)2014 IEICE. 西江純教, 赤木正人, 電子情報通信学会論文誌 A, J97-A(4), 2014, 332-342. http://www.ieice.org/jpn/trans_online/ |
URI: | http://hdl.handle.net/10119/11937 |
資料タイプ: | publisher |
出現コレクション: | b10-1. 雑誌掲載論文 (Journal Articles)
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