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タイトル: 認識のダイナミズムを考慮した多主体意思決定システム
その他のタイトル: Multi-agent decision system with cognitive dynamism
著者: 佐々木, 康朗
著者(別表記): Sasaki, Yasuo
キーワード: 意思決定
ゲーム理論
システム
発行日: 3-Jun-2019
抄録: 本研究は、既存のゲーム理論的枠組みの拡張により、意思決定と認識の相互フィードバックを考慮した多主体意思決定システムモデルの構築を目指すものである。主要な成果として、気付きの非対称性を含むゲームにおいて従来提唱されている均衡概念である一般化ナッシュ均衡は、長期的な安定状態としては一般には解釈できないことを指摘し、これを克服した均衡概念として、認知的安定性を満たす一般化ナッシュ均衡を新たに提唱し、その数理的性質を分析した。研究成果の学術的意義や社会的意義: 従来のゲーム理論のモデルは、意思決定主体のゲーム構造に関する認識の多様性を考慮しないか、考慮したとしても所与の認識のもと各主体がどのように振る舞うかを分析するにとどまっていた。本研究の成果により、意思決定と認識の相互フィードバックを考慮した際の社会的な安定状態を議論することが可能となる。このことによって、より現実的な多くの相互意思決定の状況を記述、分析できるようになった。 : The aim of this research is to establish a multi-agent decision system model including mutual feedbacks between decision-making and perceptions of agents (decision makers) by extending existing game theoretical frameworks. The main achievement is to point out the limitation of an existing equilibrium concept of games with unawareness called generalized Nash equilibria as it cannot be interpreted as a steady-state of the game, and, in order to overcome the problem, to propose a new concept called cognitively stable generalized Nash equilibria.
記述: 若手研究(B)
研究期間:2015~2018
課題番号:15K16292
研究者番号:70743772
研究分野: 意思決定論
言語: jpn
URI: http://hdl.handle.net/10119/16023
出現コレクション:2018年度 (FY 2018)

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